今日は、ウィスキーを片手に、久しぶりにBrad Mehldauのピアノを聴きながら書いています。

一人で飲むというのはどんどん内向的になってしまうので良くないとは思っているのですが、今日は昔読んだ本を手に取ってしまったので飲みたくなってしまった。

それは、学生時代、後輩の女の子と二人で飲みに行った時に教えてもらった本です。

どういう会話の流れだったか忘れたが、彼女に
「幸せって何だと思う?」と聞かれたとき、

・・・美しいものに触れているときに感じるもの
この「美しいもの」というのは自然の風景でもあるし、音楽でもあるし、絵画でもあるし・・・

・・・私もそう思ってた。「美」と言った人は初めてかも。

その時、紹介してくれたのがこのRollo Mayの”My Quest for Beauty”だ。

著者が美に対する興味を持った青年時代の事、美と愛と死の関連について、美の理論とその表現である美術について書かれている。

ドストエフスキーは「美は世界を救う」という謎めいた一句を残した。
ソルジェニーツィンは「しかし、だれが救われたのでしょうか?」と疑問を呈した。

著者はドストエフスキー同様、美が世界を救うことができると叫んでいるのではないか。

私自身の経験と重なる部分が当てはまるところがあって、以来、彼の作品を読むようになった。実存主義的なところが好きだったのかもしれない。

・・・、ところで、
この本を紹介してくれた彼女は、当時付き合っている社会人の彼氏(日本人ではない)にも「幸せって?」と質問したそうだが、
「お前と一緒にいられることだよ(はーと)」
「早く結婚しようよ、ベイべ」
と答えられ、価値観の違いに改めて気づいたそうだ。

マズローの5段階の欲求じゃないけれど、自分のおかれている状況によっては、私もそう答えてたかもしれない(笑)

外国人は、愛情表現が直球だなぁと感じた一瞬だった。

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